ザ・シークレットマン 80点
「ウォーターゲート事件を通して『米国政治の権力構造』の本質をついた作品」
「ペンタゴン・ペーパーズ」の予習も兼ねて鑑賞。「ディープ・スロート」こと元FBI副長官マーク・フェルトの物語だが、リーアム・ニーソンらしい演技で、やや大袈裟で芝居がかってはいるが、重厚な作品に仕上がっていた。
ウォーターゲート事件そのものよりも、ホワイトハウス、CIA、国家情報長官、そしてFBIと、米国における権力構造の複雑性や困難さがよく理解できる内容だった。「トランプ時代」の問題について、権力構造(とその矛盾)という視点から考えるよい機会を与えてくれるだろう。予習・復習が必要な作品でもある。
今の時代だからこそ、お薦めです。