否定と肯定 75点
「レイチェル・ワイズがレイチェルしている、ストレートな作品」
結末がわかっている物語なんだけれど、「オリエント急行殺人事件」同様、特にサプライズもなく淡々と展開されていく。
レイチェル・ワイズは「ナイロビの蜂」の頃からのいつものレイチェル・ワイズで、学者にしてはちょっとエモーショナルに過ぎる演出。
どこか捉えどころのないアンドリュー・スコット(BBC版「SHERLOCK」のモリアーティ教授役や「007 SPECTRE」のC役)の演技はよかった。
テーマについても、オウベイなら切実かもしれないけれど、自分には思想的に少し押し付けがましくて、かえってあまり心に響かなかった。
「トランプ時代」らしい昨今の一連の作品群のなかでも、ストレートな一本。
お薦めです。