kazemachiroman’s diary

kazemachiromanのお薦め

ダウンサイズ 85点

ダウンサイズ (字幕版)

「奇抜な設定による鋭い風刺を背景にした、ヒューマンドラマ」

 

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評価も今ひとつで上映館数も少ないのでどうしようかと思ったが、アレクサンダー・ペイン監督作品ということで、前売りを買って鑑賞。

ダウンサイジングによって、経済的インセンティブを引鉄に、環境保護のみならず人類存続までを見据えた「中長期的な政治的思想」の実現、を背景にしたヒューマンドラマ。

 

「アントマン」のような視覚的な驚きはなく、むしろ微妙な違和感を与えながら「平常さ」のリアリティを重視している。マット・デイモンも腹に詰め物をして「普通の小市民」を好演しており、大きなテーマを扱いつつも、ごく普通の人間物語に落とし込んでいて、巧みさを感じた。

 

ユートピアの裏側に必然的に生じるディストピア性やある種の思想の独善性・カルト性などをえぐり出しつつ、対照としてのリアルな善良な小市民像を描き出している。アイディア一発のわりに一見平凡そうな展開ながらも、きちんと計算された物語。 それにしても、クリストフ・ヴァルツは出てくるだけで笑ってしまうので、困りますね。

 

上映館数が少ないですが、お薦めです。