ボーダーライン 90点
「名優二人の怪演が光る、一筋縄ではいかない良質なサスペンス」
「ブレードランナー 2049」 「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がおくる、メキシコ麻薬カルテルを題材にした重苦しいサスペンス・アクション。
邦題「ボーダーライン」は、米国とメキシコ'国境'という意味はもちろん、善悪の’境界線’をテーマにした、シリアスで一筋縄ではいかないストーリー。なんといっても、ヨハン・ヨハンソンの劇伴が、その重苦しすぎるストーリーに素晴らしい効果を与えている。
謎の多い人物を演じるベニチオ・デル・トロや鼻持ちならない軍関係者らしいジョシュ・ブローリンの二人の怪演*1が素晴らしく、エミリー・ブラント演じる主人公を精神的に追い込んでいく。
観れば観るほど評価が上がっていく素晴らしいサスペンスで、お薦めです。
追記:続編「SICARIO 2: DAY OF THE SOLDADO」が2018年6月に公開予定です。楽しみ。
*1:本作を観ていると、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのいちゃいちゃが楽しい。