アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル 85点
「役者の演技が素晴らしい、事実は小説より奇なるコメディの良作」
どこまでが真実なのかは分からないけれど、これほど貧乏なレッドネックの家庭に育った人が、フィギュアスケートで全米トップ、オリンピックで上位に入ったということにまず驚く。
基本的にはトーニャに同情的になるようなストーリーなのだが、何かが起こるたびに"That’s not my fault”を連発して、根本的には反省のない人物として描かれている。
アカデミー賞助演女優賞のアリソン・ジャネイや主演女優賞ノミネートのマーゴット・ロビーの名演は言わずもがなだが、元夫役の「バッキー」セバスチャン・スタンの典型的なDV夫振りがよかった。
ストーリーもコミカルでおもしろく、スケーティングの場面では緊迫感もあり、不幸な話なんだけれど、楽しみながら観られるよい作品でした。お薦めです。